WASEDA STREET JOURNAL - Vol.0
ヤーマンです。唐突に出てきて何くわぬ顔で挨拶してスイマセン!
今回からSCUBAウェッブサイト/コラム担当となりました、石井タカアキと申します。
自分はPolePoleTaxi Soundsystem(ポレポレタクシーサウンドシステム)という名前で、SCUBA唯一のルーツレゲエセレクターとして日々レゲエしかかけないで浮き まくってるのですが、ここでは懲りずにレゲエの魅力であるとか、今もってダンスミュージックに確かな遺伝子を残すダブミュージックについて、その歴史で あったり、良い盤やアーティストの紹介などなど、出来るだけ自分なりに書かしていただこうかな、とこのように考えております。
コラムタイトルはSCUBAの本拠地である中野ヘビーシックゼロがございます、早稲田通りにちなみまして「WASEDA STREET JOURNAL」と名付けました。
もし会場が移ったら、その時はまた「KYU-YAMATE STREET JOURNAL」とか改題しますのでご安心ください。UNITに移る前提で改題してスイマセン!
まぁ、突然ポレポレタクシーなんていう訳の分からないヤツにレゲエの話されてもひかれるだけだと思いますので、今回は簡単に自己紹介をさせていただきます。
以下プロフィールを。
【PolePoleTaxi/PolePoleTaxi Soundsystem】
1999年頃よりソロとしてトラック制作やイベント企画、 OneInchPunch-Labelでのリリース等の活動を行ってきた石井タカアキがレゲエにどっぱまり、そのミステリアスなリディムと音響の謎を解き あかすべく、YAMAHA QY-70を用いたレゲエ・ダブ研究ユニット(ダブ研)として2002年頃より活動を開始。数度のライブや、レコーディングセッションの後、QYとシンセ ベースで組み上げたリディムにピアニカをはじめとした生楽器を重ね、ダブワイズを施す現在の手法に取り合えず落ち着くも、まだまだ模索中。
2007年にはコンピレーションアルバム "Personal Telemetry System"(OneInchPunch-Label/telemetry)に楽曲を提供。2009年リリースのアルバム、hanali/toki takumi "Spesial Musicu"(telemetry)にトラック提供・セッションで1曲参加。同じくhanaliやChew-Z(a.k.a. BIKEBOY)のライブへダブミックス・サウンドエフェクトで客演。
それらの活動と並行して、2006年よりPolePoleTaxi Soundsystemとしてのセレクター活動も開始。都内各所のクラブやバー、伊豆山中のレイブや多摩川の河原など積極的に活動を展開。2007年より neu dubをテーマに新たな東京のアンダーグラウンドシーンを鮮やかに描き出すパーティー"SCUBA"にレジデントの一人として参加中。ルーツレゲエやUK ニュールーツを中心に、サイレンマシーンやマイク、サンプラーをディレイで飛ばし、時には自作のダブプレートも用いるプレイは、各パーティーで好評を博し ている。2009年には初のミックスCD "SC-DUB-A"をSCUBAよりリリース。
近年巷でもてはやされているイコン、ムード、手触りとしての「ダブ」ではなく、「ダブもレゲエの1ジャンルである」をモットーに、カルチャーでありダンス ミュージックであるレゲエと、現代のダンスフロアでも有効であろうリズムフォーム、そしてダブの音響を繋ぎ合わせて提示する事を目標に日々研究中。
ウェッブ:http://ppt.oip-label.com/
動画など:http://www.youtube.com/user/OneInchPunchLabel
と、 こう書いて自分でも何がなんだか分かんないけど、とにかくそれまでほとんどレゲエを聴いて来なかった生粋の音響HEADZの自分が、二十歳を超えてどうし てある日突然レゲエに目覚めたのか。きっかけは下北のDISC SHOP ZEROで戯れに手にしたコンゴナッティのラガジャングル。
過去から現 在の音源が全てカタログ化されたCD以降の世代として、10代の中頃からなるたけ極端で新しい感覚を与えてくれる音楽を選んで聴いてきた中で、 mo'waxのインストヒップホップから、ノイズや電子音楽、実験音楽まで数年かけてノンストップで辿り着き、ふと止揚を感じたタイミングで出会った、そのぶっ飛んだビートとざらざらのサンプラーの質感、そしてラガマフィン。
その延長からダンスホールレゲエをつまみ食いする内に、よりルーツなDJモノ(例えばPrince far-Iだとか)から、その元曲としてのルーツレゲエに辿り着いた。
マッ シブアタックが好きだった高校生の時から、ON-Uだって既に聴いていたし、「ダブ」というキーワードは重要なものだったけれど、ルーツレゲエばかり狂っ た様に買う内に、「ダブ」は「レゲエ」の一部だって事を体感したし、それまでの自分の世界の小ささも同時に実感した。
レゲエは聴けば聴く程好きになるんだけど、聴いても聴いても一向に理解出来ないミステリアスな音楽でもある。でもそのミステリーこそレゲエの最大の魅力だと思っている。
そ れまで聴いてきた音楽のどれとも違う異常にバックビートを強調したリズム、バカでかいベース音、同時代の他所の音楽と較べると驚く程ローテクノロジーな録 音が醸し出すローファイな音響とか、そういうのは最初は理解出来なかったけど、沢山聴けばだんだんと分析出来る様になってきた。
それでもまだミス テリーは残る。それはきっと所謂体系化されたヨーロッパ音楽の歴史とは全く違う文脈で存在するいち民族音楽としてのレゲエと自分自身との「遠さ」であった り、レゲエが持つ民俗・宗教学的要素(ラスタ思想やオーベアと呼ばれる神秘主義など)がもたらすものなのかなぁ、と最近思う様になってきた。
それってホントにいつか理解できるの?!と思ったりするけど、だからレゲエはやめられねぇ、とも思ったりもする。
自分の中ではパンクロックの「パンク」じゃなくて、あり方として「パンク」を感じる音楽が三十路を迎えても未だに一番偉いと思ってるけど、筋金入りのレベルミュージック「レゲエ」は一生モノかも知れません。
ポレポレタクシーとしてのレゲエ解釈については、また折りをみてお話する機会もあるでしょうから、今回はこの辺で。
取りあえず次回から、下記の様に5回程に分けて、レゲエを理解する一助となりますよう、基礎知識/一般教養としてレゲエの歴史を概説として講義しようと考えております。
1.レゲエ前夜 - スカ〜ロックステディーの時代
2.レゲエの誕生とその盛衰
3.ダブの発見
4.ラスタファリアニズム(ラスタファリズム)の思想
5.サウンドシステムという文化
とはいえ、自分もまだまだ勉強中。間違いや認識違いなどありましたらメール・コメントにて、ご指摘・ご教授いただければこれ幸いでございます。また、感想やご意見、ご質問、リクエスト(?)とうとう、なんでもかんでもお便りはこちらに!info[at]oip-label.com([at]を@に変えてメールしてください)。
初回という事で無駄に筆がすべって次回以降の執筆のハードルを自分で上げてしまった事は否めませんが、月一回一年を目標に気負わずリラックスして書こうと思っておりますので、何卒お付き合いのほどを!
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【今月の一曲】
UKにおけるパンクとレゲエの共闘の歴史的記念碑。Bob Mary "Punky Reggae Party"でございます。オレが言わなくてもみんな言ってると思いますが、敢えて言わせてください。
「ボブは基本で」